論理的思考力とは?
ビジネスではよく「論理的に考えて、論理的に説明せよ」といいますが、これは物事の筋道を整理して考え、順序立てて説明しなさいという意味です。
現代のビジネスは複雑化しており、論理的に思考し、論理的にコミュニケーションをとることができなければ、仕事がうまく進みません。
そのため多くのビジネススクールでは、わざわざ「ロジカルシンキング」という、論理的な思考力を養うためのカリキュラムを設けているほどです。
この回では、論理的に物事を考えるための基礎的なポイントについて解説してゆきます。
論理的思考力を高める5つの習慣
事実にもとづいて考える
報連相からはじめよう
論理的な思考力を養うためには、日ごろから事実にもとづいて物事を考えるクセをつける必要があります。
職場の報連相も、自分の思い込みや憶測を排し、事実にもとづいて行うことがルールですから、日常的な報連相を通じて、事実にもとづいて思考する習慣をつけましょう。
経験則で判断するリスク
仕事の「経験則」は大事ですが、現在はビジネス環境の変化が非常に速い時代ですので、その経験則が賞味期限切れになっている可能性もあります。
よって経験則はあくまでも仕事の方向づけ程度にとどめ、最終的な判断は事実(最新の情報)にもとづいて行いたいものです。
計数管理の考え方を学ぶ
「計数管理」とは、主に小売業で用いられる業績管理の手法です。
例えば売上を強化しようとする場合、有能なマネージャーは部下に対して「もっとヤル気を見せろ!」などとハッパをかけたりしません。
むしろ商品部にかけあって特売セールを企画し、部下に指示して季節の商材をリストアップさせ、売場に催事コーナーをセットします。
「計数管理」では売上高を客数と客単価に因数分解し、構成要素ごとに具体的な原因を特定したり対策を検討したりします。
「売上高」=「客数」×「客単価」
有能なマネージャーは、店員を総動員して売場で声出しをさせるより、具体的な集客対策と客単価アップの仕掛けづくりを講じた方がよほど合的であることを知っているのです。
目的と手段を混同しない
全ての仕事には目的と手段がある
全ての仕事には「目的」と「手段」があります。
目的とは「なんのためにその仕事をするのか」ということであり、手段とは「どうやってその仕事をするのか」ということです。
プレゼンにパワーポイントを使うのは、視覚的な効果によって、プレゼンの相手に対して、こちらのメッセージを強く印象づけたいからです。
ところがパワーポイントのアニメーションや動画づくりにこだわり過ぎて、肝心の内容が希薄になってしまっては本末転倒です。
マクロとミクロ
「目的と手段」の関係は「マクロとミクロ」の関係でもあります。
例えば「全社目標」を達成するための手段が「部門目標」であり、「部門目標」を達成するための手段が「個人目標」です。
よって「個人目標」を設定する際には、「全社目標」と方向のベクトルがズレていないか、いったんマクロの視点からチェックしてみる必要があります。
マクロとミクロの両方から物事を捉えることで、「木を見て森を見ず」といった愚を避けることができます。
仕事を優先順位づけする
仕事の期限から逆算する
営業職であれ、事務職であれ、担当業務を任されるようになると、たいていは複数の案件を同時進行で進めてゆくことになります。
こういった場合に仕事の速い人というのは、「仕事の優先順位づけ」が上手な人です。
コツは仕事の期限から逆算して段取りを組み、スケジュールがバッティングする作業に優先順位をつけることです。
重要度と緊急度を意識する
仕事の優先順位付けでもうひとつ大事なことは、仕事の「重要度」と「緊急度」を整理するということです。
これは「重要度・緊急度マトリクス」と呼ばれるものですが、この4つのマスに現在自分が抱えている業務をあてはめて、優先順位を判断します。
この4つのマスの中で最も仕事の優先順位が高いのは「重要かつ緊急」の仕事で、逆に最も後回しにすべき仕事は「重要でも緊急でもない」仕事です。
ちなみに優先順位が2番目の仕事は「重要だが緊急ではない仕事」です。それはこの仕事を放置しておくと、やがて「重要かつ緊急」の仕事になってしまうからです。
モレなくダブリなく情報を整理する
モレは仕事の信ぴょう性を失わせる
報告書にせよ、企画書にせよ、たったひとつのモレが、資料全体の信ぴょう性を失わせてしまうことがあります。
リサーチが浅いということであればまだしも、内容の一部が欠落している状態では、そのまま会議を続けても判断を誤る恐れがあります。
よって検討会議をいったん中止し、資料を作り直すまで延期とするのが一般的です。
体系的にリサーチする
モレなくダブリなく情報を整理することを、MECE(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive ミーシー)といい、コンサルティングの世界では外せない基本スキルです。
MECEのポイントは調査対象を属性ごとに分類してから個別にリサーチすることです。
例えば社員名簿を作る際は、まず社内の全部署をリストアップしてから、部署ごとに所属メンバーを拾っていった方がモレやダブリが生じにくいものです。
PDCAサイクルをまわす
仕事はPDCAの繰り返し
「PDCA」とは「Plan(計画)」→「Do(実行)」→「Check(検証)」→ 「Action(改善)」の略で、元々は生産現場の品質改善の手法として活用されていました。
その後、経営マネジメント全般に応用されて、今では仕事の質を改善するためのツールとして多くの職場に広く普及しています。
仕事とはつまるところ一生PDCAの繰り返しです。これはキャリア形成も同様で、PDCAを繰り返しながら、実務能力や人生そのものの質を高めてゆくものです。
上手くゆかない時こそPDCA
長く働いていると、スランプに陥ったり、不遇に見舞われたりする時期もあります。
ですが世の中には「原因と結果の法則」というものがあり、スランプにも不遇にも、必ず何かしらの原因というものがあります。
現在の自分の状況を超常現象のせいにするのは楽ですが、原因を特定して有効な対策を講じない限りは、いつまで経っても現状を変えることはできません。
よって上手く行かない時こそ、冷静になってPDCAをしっかりと回し、早期に状況を改善する必要があります。
論理的思考力は自発的に磨くしかない
日本では従来から論理よりも、情実や精神論に偏った教育がなされてきました。また「物事の道理」よりも「ムラの掟」を優先するような閉鎖的な風土があります。
しかし経済のグローバル化と急速な少子高齢社会の進行によって、もはや日本人だけは日本経済を維持できない状況に陥っています。
外国人労働者を受け入れるにせよ、日本人が海外に出稼ぎするにせよ、論理的思考力がなければ国際社会では相手にされません。
よってこれからキャリアづくりをしてゆかねばならない世代の方は、自発的に論理的思考力を磨いてゆく必要があります。
「論理的思考力」+「英語力」+「自分の専門分野」さえあれば、世界のどこへ行っても食べてゆくことには困らないでしょう。
END
参考
人事部長オススメの新社会人が取るべき検定資格TOP4
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新社会人が検定資格を狙うべき理由
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人事部長オススメの新社会人が狙うべき検定資格TOP4!
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ビジネス実務法務検定3級
世の中は売り手と買い手、使用者と労働者など、他人同士の利害関係で成り立っているといっても過言ではありません。そして利害関係にはコンフリクトがつきものですが、それを解決するためのルールこそ法律なのです。そして法律は「知っている者に味方する」とも言われます。法律の基本を知ることで詐欺やハラスメントから身を守ることができます。
日商簿記検定3級
企業の経営活動は全て財務諸表に集約されます、つまり簿記の知識さえあれば会社がどのような仕組みで運営されているのか知ることができ、営業職であろうと事務職であろうと会社から評価されやすい仕事をすることができるようになります。さらに簿記の知識があると株式投資や家計管理にも応用でき、堅実に資産形成することができます。
ITパスポート試験
今やIT知識はビジネスに必須であり、IT知識の有無がハイパフォーマーと情弱ワープアの分かれ道となることは間違いありません。ITパスポート試験はパソコンに限らず、ネットワークや情報セキュリティなどの仕組みもしっかり学ぶことができますので、業務システムの運用だけでなく、ネット副業を始める時も役立つこと間違いありません。
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筆者推奨の4つの検定資格もしっかりとカバーされていますので、オンスクJPを活用しない手はありませんね!


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