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デキるビジネスパースンのためのドレスコード基礎講座


ビジネスでドレスコードが大事な理由

ドレスコードとは?

「ドレス」とはもともと服装を整える、つまり身だしなみという意味があります。そして「コード」は基準を意味しますので、ドレスコードとは“身だしなみの基準”ということになります。

 

人は見た目で判断される

かつては「人は見かけで判断できない」とよく言ったものでした。しかし現代日本の物質的に成熟した社会はモノで溢れかえっていますので、服にしてもアクセサリにしても選択肢が豊富です。

よってその人の服装や持ち物から、その人がどのような人物なのか、おおよその判断ができるものです。つまり現代社会においては「人は見かけで判断される」ということです。

 

ファッションセンスとビジネスセンスは比例する

メラビアンの法則によると、人が相手の印象を判断する時は見た目が55%、話し方が38%、話の内容が7%だそうです。

言い換えるなら自分の印象の55%は身だしなみで決まるということですが、有能なビジネスパースンほどこのことを良く解っていて、ビジネスファッションを通して相手に信頼感や誠実さ、もしくは情報感度の高さなどをさりげなくアピールします。

一方で野暮ったいファッションの人には、総じてあまり仕事のデキる人はいないようです。

 

ドレスコードの3原則

勤務先の価値観に合致していること

会社とは特定の目的(経営理念やクレドなど)を達成するために設立された組織体です。

よって会社で働く従業員には、その会社の価値観(行動規範)に見合った物の考え方や立ち振舞いが求められますが、そのひとつがその会社の社員としてふさわしい身だしなみであり、その基準を定めたのが会社独自のドレスコードということになります。

 

業種や職種にふさわしい品位があること

勤務先にふさわしいかどうか?という基準と併せて、その業界や職種に対して世間の持つイメージと合致しているか?ということも大事です。

例えば他人のお金を預かる銀行業界の人が、職場をジャージ姿で歩いていたら顧客に安心感を与えることができるでしょうか?

もしくは医療や介護など衛生管理に配慮しなければならない職業の人が、不潔でだらしのない姿で仕事をしていたら、きっと患者や介護施設の利用者は不安になるでしょう。

 

清潔かつ機能的で相手に好印象を与えること

ビジネスファッションは自己表現というより、相手にとってどう見られるか?ということが重要です。

仕事のための服装であるはずが、かえって業務の妨げとなったり、顧客や同僚に不快感を与えたりして、会社の評判を貶めるようでは本末転倒です。

 

ビジネスウェアのドレスコード3つの基本

いろいろと小難しいことを説明してきましたが、あまり身構えなくても大丈夫です。

基本的にビジネスウェアのドレスコードは、フォーマルスーツ、ビジネスカジュアル、オフィスカジュアルの3パターンを抑えておき、TPO(※1)に合わせて切り替えればOKです。

(※1)TPO;Time(時間)、Place(場所)、Occasion(状況)のこと

 

フォーマルスーツ

主に公的な行事などのフォーマルな場面や、訪問先もしくは来訪者がいつもスーツスタイルの場合に用いるドレスコードです。

基本的にダークグレー、ネイビー、ブラウン系のカラーをベースに、上下揃いのスーツスタイルで、男性はネクタイを着用します。

ネクタイは明るいカラーでも構いませんが、スーツやシャツとの相性をよく考えましょう。また柄は無地、レジメンタル柄、ドット柄程度を揃えておけば充分ですが、イラストプリント柄は全体的に安っぽい印象になりますので避けましょう。

シャツは白無地もしくはブルー系のストライプ柄のものがどのようなスーツとも合わせ易くて無難です。なお徽章(※2)を着用するのはフォーマルスーツスタイルのみです。

(※2)徽章;「きしょう」会社のマークを表した社員バッジのこと。

 

ビジネスカジュアル

ビジネスカジュアルとはスーツスタイルよりカジュアルな装いですが、得意先訪問や来客応対にも対応できるよう、いくぶんフォーマルさを残したスタイルです。

カジュアルとは言いますが、基本はワイシャツ(女性はブラウス)とネクタイ(男性)着用で、クツは革靴が基本です。ジャケットの下にTシャツを着たり、ボトムにジーンズを履くことはNGです。

あくまでも取引先や来訪者から見て不快感や違和感を与えないかどうか?という点が重要ポイントですので、ブラック、ネイビー、グレー、ブラウン、ベージュ、ホワイト系のカラーが基本です。

 

オフィスカジュアル

オフィスカジュアルとは来客のない日の勤務や、社外の人と対面での業務が生じない内勤専門の社員に適したドレスコードで、ビジネスカジュアルよりもさらにラフなイメージになります。

オフィスカジュアルでは必ずしもジャケットやワイシャツを着用しなくて結構です。またジーンズ着用はOKです。ただしオフィスカジュアルもあくまでもビジネスウェアのひとつであるということを忘れないで下さい。

たとえば極端に肌の露出の多いシャツやミニスカートの着用、部屋着のようなよれよれの服、反社会的勢力との関与を疑われるような服装などは職場の同僚にとって不快であり、地域からも自社の社員の品性を疑われてしまいますのでNGです。

 

クールビズもちょっとだけこだわろう

多くの企業においてすっかり定着した感のあるクールビズですが、ネクタイとの組み合わせを前提としてデザインされたセミワイドカラーのシャツをノータイで着用するとだらしなく見えますので、きちんとクールビズ専用のワイシャツを購入しましょう。

お勧めのワイシャツはホリゾンタルカラーです。

 

また第一ボタンを開けた首元から丸首の下着がのぞいているのはかなり野暮ったいので、Vネックのアンダーウェアにすることをお勧めします。

 

カッコいい着こなしのポイント3つ

体型にあったサイズの服を選ぶ

肩まわりやウエストのダブついたジャケット、裾を引きずるような長さのパンツなど、日本のサラリーマンの多くが野暮ったい”背広姿”に見えるのは、服装のチョイス以前にサイズにあった服を着ていないことが原因です。

多少太っている人でも、体型にマッチした服を選ぶことで、全体的にキリッと締まったシルエットにまとまり、清潔感やスマートな印象を演出することができます。

 

軽く身体を鍛えておく

“服に着られない”ようにするためには、最低限の肉体づくりも必要です。

男性であれば毎日腕立て30回×3セット、腹筋30回×3セット、スクワット20回×3セットでスーツに似合う軽く引き締まった肉体をキープすることができます。

特に欧米に比べて日本人の中年男性は日頃から身体を鍛える習慣のない方が多いので、モテる“イケオジ”を目指すなら、まずは肉体改造からです。

 

スキンケアとデオドラントケア

特に日本の男性はスキンケアやデオドラントケアに無頓着な人が多いのですが、40歳くらいから乾燥肌と脂症が同時に起こります。

これを放置すると肌が荒れたりシミになったりして、貧相な印象を相手に与えてしまいますので、朝晩の丁寧な洗顔を心がけ、しっかりと保湿しましょう。

また加齢臭も本人が思っている以上に周囲は気になるものです。

入浴後はヘアトニックとボディローションで地肌のケアを行い、外出前にはデオドラントスプレーと香水で匂い対策を行っておきましょう。

 

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