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リモートワークの普及で消滅して欲しいビジネスマナーTOP5


第一位 名刺交換

名刺交換の作法を新入社員研修の初日に教わったという人は多いのではないでしょうか?

ところで「名刺は両手で受け取り、そのままゆっくりと胸の手前まで戻してから相手の名前や肩書を確認し、面会中は座布団(名刺入れ)の上に置いて・・・」というようなまどろっこしいことをしているのは日本人くらいです。

日本人は昔から「神は細部に宿る」などといって、たわいもない所作を「◯◯道」に昇華してしまう傾向がありますが、リモートワークが普及したビジネス環境においてはあまり生産的な行為とは言えません。

欧米企業では名刺は連絡先情報が書かれたカードに過ぎませんので、今後も一緒に仕事をする相手にしか渡しませんし、もし追加情報があれば相手の目の前で、相手からもらった名刺に直接メモします。

さて、現在は名刺管理アプリが充実していて、スマホで名刺を撮影するだけで自動的に連絡先リストを生成してくれたり、過去に交換した相手を通じて面識の無い人とも名刺データを交換できたりと、一昔前に比べて名刺の管理がだいぶ楽になりました。

リモートワークが普及するとSlackなどを介してWeb上で「つながり申請」を行うようになりますので名刺交換という作業自体が不要になります。またプロフィール画面が名刺の役割を果たしてくれるために、従来の名刺のフォーマットそのものが消滅してゆくでしょう。

 

第二位 ビジネス文書

かつてはビジネス文書をきちんと書けることが社内人のたしなみとされていましたが、最近は電子メールが日常業務にすっかり浸透しましたので、昔に比べるとビジネス文書のマナーはだいぶ簡略化されました。

むしろ電子メールにおいてはなるべく簡潔に用件を伝えることとされていますので、「拝啓、時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。平素は格別なるご高配を・・・敬具」などといった回りくどい書き出しや結びの定型文は省略するのが正解です。

一方でリモートワークにおいてはグループワークの生産性を高めるためにSlackやTeamsなどを導入している企業が多いと思われますが、これらのシステムにおけるコミュニケーションツールは電子メールというよりビジネスチャットが主流です。

ビジネスチャットでは情報のやりとりをより高速で行うために、電子メールに比べてさらに文書のマナーが簡略化されています。例えば社内同士でのやりとりであれば、LINE同様に宛先や発信元(自分)の記名を省いてもOKです(なおビジネス版のLINE-WORKSというサービスもあります)。

多くの職場でリモートワークが進むと、「拝啓・・・敬具」などという厳しいフレーズは古文の領域と化し、ビジネスの現場からは消滅してゆくことでしょう。

 

第三位 上座と下座

これも名刺交換と並んでビジネスマナー研修の定番メニューですが、例えばエレベーター、タクシー、応接室などで上席者と同席する際に、エライ人と自分はそれぞれどの席に座るべきか・・という作法です。

応接室くらいであればだいたいの人は上座と下座の区別がつくと思いますが、エレベーターやタクシーの席順について正確に答えられる人はそれほど多くはないと思います。

しかしそんな知識もリモートワークが多くの職場に普及すればもはや無用の長物です。

リモートワークではそもそも外出しませんので、上司と一緒にエレベーターやタクシーに乗る機会などは滅多になくなりますし、会議はTeamsやZoomなどのWebミーティングツールを介してリモートで行いますから、上座も下座も存在しません。

まったく良い時代になったものです。

 

第四位 お茶出し

お茶出しと言えば一昔前までは女性社員の仕事とされていましたが、最近では女性差別にあたるとして男性社員が来訪者へお茶を提供することも珍しくなくなりました。

お茶の煎れ方や提供の仕方もこれまでの事例に違わず、例えばお茶は必ずお盆で運び、茶托を先にテーブルの上に敷いてからお茶碗を載せ、両手を添えて上席のお客様から順に提供する等々の細かな作法がありますが、まったくもって複雑怪奇の一言に尽きます。

こういった作法のために、来客や外勤の多い方であれば一日に何杯ものお茶を飲まねばなりませんし、飲まなくても失礼にはあたらないとはいえ、単なる社交的な儀礼のためにややこしい手順を踏んでお茶を提供するのは、今の時代にあっては貴重な人的リソースのムダづかいです。

恐らく日本社会には茶道の精神が根付いており、手間ひまかけて大事な客人にお茶を提供することで、おもてなしの心を伝えたいのだ・・・ということなのでしょうが、会議や商談の場にはおもてなしは不要です。

ビジネスに限って言えば日本人は仕事の本質よりも形式に囚われがちです。

打ち合わせに飲み物が必要であれば、せいぜい面談ブースにティーサーバーを設置して、喉が乾いた人が自由に利用できるようにすれば用は足りるはずです。

もっともリモートワークが普及すると来客もありませんし、リモートワークを効率的に行うために個々の社員の職務要件を明確にする必要がありますので、“お茶当番”という概念も職場になじまなくなります。

 

第五位 ビジネスウェア

リモートワークが増えてオフィスに通勤する必要が少なくなったおかげで、ビジネススーツをはじめとするビジネス系アパレルの需要が大幅に落ち込んでいるようです。

もっともリモートワーク以前の問題として、ビジネススーツは気軽に洗濯できないので不衛生ですし、汗をたっぷりと吸ったジャケットの加齢臭はドライクリーニングでは消せません。

また一般的なビジネススーツは生地が伸縮しないため、長時間着用しているとシワが寄ってみっともないですし、肩が凝って疲れるので、あまり機能的とは言えません。

そこでせっかくリモートワークになったのですから、普段はポロシャツなどのオフィスカジュアルモードで過ごし、Webミーティングに参加する時はユニクロのソフトジャケットなどを着用して軽めのビジネスカジュアルでまとめたら良いと思います。

軽めのビジネスカジュアルはいったん慣れると、もはやガチガチのビジネススーツスタイルには戻れませんので、リモートワークの普及によってビジネススーツは冠婚葬祭などのフォーマルユースに限定されてゆくかもしれません。

それとリモートワークによって職場への通勤が無くなることで、ハイヒールやストッキングの着用も必要なくなることは女性にとっては朗報でしょう。

ストッキングの着用感が好きになれないという女性は結構多いようです。さらに決して安くはない割によく破れたり(伝線)しますので、経済的なロスもバカにならないようです。

そしてハイヒールですが、歩きづらいことこの上なく、足はむくんで疲れるし、外反母趾の原因にもなりますので健康上何のメリットもありません。

リモートワークの普及によって、時代にそぐわなくなったビジネスマナーの常識がどんどん変わってゆけばよいですね。

 

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