ブラック企業に負けない方法

Fラン文系卒がブラック企業に就職してしまう理由


顕在化する人材の二極化

 

正規・非正規処遇格差

コア人材とフロー人材

「コア人材」とは、経営層や各部門長などのように組織マネジメントを担う人材をいい、「フロー人材」とは、店舗や工場などで販売やサービス、もしくは営業事務などの現場作業に従事する人材のことをいいます。

日本企業では、毎春新卒を一括採用し、まず現場に配属してから、いろいろな部署をローテートすることで多様な経験を積ませ、時間をかけて幹部社員の育成と選抜を行っています。

しかし今後は採用の時点で、コア人材とフロー人材にハッキリ分けられてゆきます。従来も出身大学によって早い段階でコア人材とフロー人材に選別されていましたが、今後はそれがより露骨になるということです。

例えばホテル業界では、従来は新卒で入社すると、宿泊部、宴会部、料飲部、そして管理部などの現場部門を一通り経験してから、適性に応じて支配人→副支配人→総支配人と、マネジメントコースを昇ってゆきました。

ホテル業界のキャリアパス

 

 

現在は「ホテリエ」と呼ばれる経営専門の人材を、現場に配属する人材とは別に採用し、短期集中的に育成するようになってきています。今後はこのように日本の多くの業界においても、コア人材とフロー人材を明確に区別してキャリアパスを設ける企業が増えると予想します。

ホテリエのキャリアパス




 

 

コア人材かフロー人材かは職場での希少性で決まる

自分が「コア人材」になるか「フロー人材」になるかは、就職先における自身のスキルや能力の希少性で決まります。

「コア人材」と「フロー人材」の給与や人材育成の機会などを比べると、多くの企業では「コア人材」の方が圧倒的に優遇されています。それは「コア人材」は高度で専門的な知識やスキルを持っているため、代わりの人材を見つけることが容易ではないからです。

一方「フロー人材」は現場作業が中心であり、多くの現場においては作業の標準化や機械化が進んでいるために、万が一、誰かが退職しても、代わりの人材を見つけることが比較的容易です。したがって企業は「フロー人材」の処遇にはあまり気を遣いません。

 

 

Fラン文系大卒は基本的にフロー人材

「Fラン大」とは、入試難易度Fランクの大学(三流大学)という意味です。

日本では高校を卒業した人のうち、およそ半数が大学に進学します。本来、大学とは高度で専門的なことを学ぶために入学するものですが、日本では「大学さえ出ておけば就職に有利になる」という理由で、特に明確な目的もなく大学へ進学する人が多いようです。

中でもFラン文系大へ進学する学生はその傾向が強く、医療系や技術系の学生と異なり、卒業時に専門的なライセンスや技能を取得している人は稀です。また就職先の選び方も「受かったところへ入社する」という漠然としたものになりがちです。

このことについては企業側もよく理解しており、したがってFラン文系大卒は「フロー人材」として扱われることが多くなります。

 

 

 

 

新卒採用も二極化している

新卒リクルートが変わってきている

これまでの新卒リクルートは、企業が会社説明会を開催して就活生をたくさん集め、自社への応募を促し、面接や筆記試験などを行って、自社にふさわしい人材を選考していました。漁業にたとえるなら投網漁のようなリクルートのスタイルです。

 

投網漁

 

 

ところが最近はダイレクトソーシングと呼ばれる、企業と就活生が就活データベースを介して、直接スカウトしたりエントリーしたりして採用(就職)を決めるスタイルに変わってきています。投網漁に対してこちらは一本釣りのような採用方法です。

 

一本釣り

 

 

では今後は全てのリクルート方法がダイレクトソーシングに変わるか?といえばそうはなりません。就活生の一本釣りはコストがかかりますから、手間暇かけて採用する価値のある人材=コア人材の採用方法として定着すると思います。

逆にリクルーターからアプローチしてもらえない就活生は、従来どおり企業説明会の開催スケジュールを調べ、自分から片っ端にエントリーしてゆかないと、採用内定をもらうことは難しいでしょう。

 

 

バイト経験を聞いてくる採用担当者のホンネ

採用面接でアルバイト経験を聞いてくる採用担当者がいますが、その理由は大きく2つあると思われます。

ひとつは奨学金などの学費や生活費など経済的な状況を知りたいというもの。

現在は労働者の非正規雇用化が進み、家計の可処分所得が減少し続けていますので、親の経済的な事情で苦学を強いられている学生は少なくありません。よって企業の初任給や年収などを就職先を決める際の条件に含める学生が増えています。

そしてもうひとつは、フロー人材としての適性を探るためのものです。

正直なところ学生時代のアルバイト経験は社会に出てからはあまり役に立ちません。そもそも高い学費を払って4年間も大学に通う意味を考えればわかる話ですが、バイト経験の有無といった質問をするのは、現場作業員として扱いやすいかどうかを確認するためです。

 

 

 

Fラン大卒は最もコスパが悪い

 

Fラン文系大

文章の書けない文系大学生

多くの企業が採用選考に筆記試験(作文)を設けていますが、Fラン文系大生は文系専攻なのに文章力が低い…ということについて、企業の採用担当者の間では周知の事実となっています。

具体的には誤字脱字が多い、ボキャブラリーが乏しく言葉の使い方が間違っている、そして文章構成が支離滅裂というレベルです。この理由はあまり文章を書いていないということもありますが、基本的に普段から本をほとんど読んでいないのだと思います。

これは要するに「勉強していない」ということです。本人にとっては「大学に入学すること」がゴールになっていたのでしょうが、採用担当者としては、文章力の無い文系学生に価値を見出すことは難しく、また「就職すること」をゴールにされても困ります。

 

 

Fラン文系卒はコスパが悪いキャリア

某就職情報会社によると、全国の大学生の一人当たり奨学金の平均借入額は312万円だそうです。つまり社会に出る時点で、300万円以上の借金を背負ってのマイナスからのスタートになります。これがもし高卒で就職するのであれば負債ゼロからスタートできます。

そもそも大学を出るのは高卒よりも就職の条件が有利になるからです。しかし北海道の販売・サービス業では大卒と高卒の年収差は30万円程度であり、奨学金を完済するまでの11年間は経済的な見返りはありません。

さらに高卒であれば大卒よりも4年間早く就労しています。北海道の高卒の初年度の平均年収が150万円ですから4年間で600万円になります。

奨学金と合わせると900万円以上の差がありますが、フロー人材として就職すると昇給率はあまり高くありませんので、いくら四大を卒業したとしても、Fラン文系卒のコスパはむしろ悪いのではないかと考えます。

 

 

Fラン文系卒の受け皿はブラック企業

フロー人材を必要とする産業は労働集約型の産業です。

その代表的な産業は「宿泊業・飲食サービス業」「生活関連サービス業・娯楽業」「卸・小売業」などですが、これらは総じてブラック企業が多いことでも知られた業界です。そしてFラン文系卒の就職先はこれらの産業が非常に多くなっています。

これはフロー人材として自身の労働力を売るしかないFラン文系大学生と、専門性が無いが故にブラック就労に甘んじるしかないフロー人材を大量に獲得したいブラック企業の需給関係がピタリと合致しているからです。

そしていったんこれらの産業に就職すると、低賃金かつ長時間労働を強いられるために、キャリアチェンジが容易ではありません。もしブラック企業で消耗したくないのであれば、大学に在学しているうちに早期に手を打つ必要があります。

END

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