ブラック企業に負けない方法

もし退職勧奨を受けたら…(残留編)


退職勧奨のリスクに備える

 

試験を受ける女性

決着のゴールを決める

現在は退職を巡る個別労使紛争が増加している中、大企業が45歳以上の中高年を対象としたリストラを開始したり、経団連やトヨタ自動車の会長が終身雇用制の放棄について言及するなど、雇用の安定が揺らいでいます。

このような厳しい環境の中で、多くのサラリーマンは、職場からいつ退職勧奨を受けてもおかしくない状況に置かれていますが、退職勧奨を受けた場合に備えて、その時にどう動くか予め検討しておく必要があります。

検討のポイントは、決着のゴールをどこにもってくるかです。もし不幸にも退職勧奨を受けてしまった場合、採るべき道は退職勧奨を拒否して職場に居残るか、さっさと退職して職場環境を変えるしかありません。

ですが、会社に残るか、辞めるかによって、以後の相談先や取るべき行動が変わってきますので、有事の際には自分はどうするのか、ご家族も交えてよく話し合っておくことをお勧めします。

 

 

生活防衛の準備をしておく

現実的には退職勧奨が行われても、会社側がそれを認めることはありません。あくまでも自己都合退職を偽装して、会社側の責任やリスクを免れようとします。しかし自己都合退職の場合は失業保険や国民健康保険などの面で労働者に不利になります。

よって会社を辞める場合であっても、会社側と一戦交える覚悟が必要です。そうなると精神的プレッシャーだけでなく、経済的な負担も生じます。特に家族を扶養している方であれば有事の際に備えて生活防衛資金を蓄えておく必要があります。

また少しでも生活防衛資金を長持ちさせるために、副業などを行えるようなスキルや資格を取得しておきましょう。そして可能であれば在職中から副業を立ち上げておいた方がよいです。

いったん会社とモメると、多くの人はあなたの周りから去ってゆきます。その時になって慌てて副業しようにも、平常時とはまったく勝手が異なってしまい、副業がうまく立ち上がらない可能性が高いからです。

 

 

 

もし退職勧奨されたら…(残留編)

 

職場イジメ

退職勧奨を拒否して就業の意思表示を行う

簡単に会社を辞められない事情がある方(大部分はそうでしょうが…)は、退職勧奨をキッパリ拒否しなければなりません。

多くの企業の事例では、日常業務から外されて一日中、自席で干されることになります。また「仕事が無いのに会社に居座ってどうするんだ?」と自主退職をほのめかす上司もいます。

しかし仕事を用意するのはあくまでも会社の義務ですので、自席に留まって就業する意思があることをしっかり伝えなければなりません。決して暇だからといって喫煙所で時間を潰すようなことはしないで下さい。

「どうせ仕事をもらえないから」と遅刻・早退したり、自席以外の場所で時間潰しを行うと、会社側に対して「勤務不良による懲戒処分」を行う口実を与えてしまいます。

 

 

労働組合に応援を求める

追い出し部屋のある企業などでは、退職勧奨を拒否すると、何度も上司や人事部から呼ばれ、労働者が降参するまで圧迫面談を繰り返すといいます。とくにすべき仕事もなく、周囲から浮いて精神的にかなりつらい時間を過ごすことになります。

またここぞとばかりに、あなたの行動を逐一上司に伝え、点数稼ぎをしようとするような姑息な輩も現れます。

このような状態になったら、つい感情的になって自ら墓穴を掘らないように、労働組合の助けを借りましょう。自社に労組が無い場合でも、個人加入できる地域労組がありますので、まずそこへ相談してみて下さい。

今後の交渉の進め方や証拠集めの方法など、有用なアドバイスをくれるだけではなく、職場で孤立している辛い気持ちを聞いてもらうだけでも精神的にかなり救われます。

また職場ぐるみのハラスメントがあまりにも酷い場合は、労組を通じて会社側に団体交渉を申し入れ、職場環境の改善を要求することもあります。

 

 

 

労基署へ行って労災申請する

 

労働基準監督署

度重なる退職勧奨(強要)によって精神的なダメージを負ってしまうことはよくあります。そのような場合は迷わずに精神科もしくは心療内科にかかって、まず診断書をもらいましょう。

そして精神疾患と会社側からの退職勧奨やハラスメントの因果関係が立証されると、労働基準監督署が労災認定してくれます。

労災認定されると、休業中および職場復帰後30日間は会社側は労働者を解雇できません。また後遺障害が遺った場合、会社が労働者を解雇するためには1,200日分の打切補償を支払う必要があります。

もっとも精神疾患に陥るような職場にしがみついたところで、そのような職場ではいずれまた退職勧奨が行われます。仮に次回は自分が標的でなかったとしても、一度被害者の立場を経験すると、他人が追い込まれている姿を見るのはやはり精神的にこたえるものです。

むしろ日ごろからいつでも転職できるような態勢を整えておき、火の粉が降りかかったら、心身を壊してしまう前にさっさと新天地へ移り、心機一転やり直した方が宜しいかと思います。

END


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