人事部長のひとりごと・・・

よくよく考えてみると予想以上だったウォーキングの効果


仕事中に考えに詰まったら・・・

人事部の仕事には「ルーチン的な作業」もあれば、「イレギュラーな相談案件」も多く、特に後者については昨今の経営環境の変動や就労にかかる価値観の変化もあって近年では増加傾向にあり、多くの企業の人事部においては「未知の事案」に対して限られた期間内に「一定の解決策」を提示しなければならない・・・といったケースが増えているように思える。

よって人事部などのスタッフ部門においては、従来の「与えられた事務仕事」を几帳面にコツコツとこなすといったスキルから、以下のような「ソリューション(解決提案)型」の能力とセンスが求められるようになってきている。

ソリューション型の仕事のステップ

  1. よくわからないなりにも「おおよそのゴール」の見当をつける
  2. 既存の枠組みや情報の中から事案に応じて「使えそうなもの」をピックアップする
  3. 「不足している要素」については知恵をしぼってどこからか調達してみる
  4. 早い段階でもってまがりなりにも「結論」としての体裁を整える
  5. その「結論」が「妥当な解」たりうるものなか、「分析フレームワーク」を駆使して検証する
  6. 検証した結果に必要な修正を加えて期日内にいったん「成果物」として依頼者に「納品」する
  7. 「成果物」の満足度について依頼者にレビューを行い、必要であれば再検証しつつ依頼者の目的に見合うように段階的に精度を上げてゆく

     

一方でこのようなプロセスにおいて「考えに詰まって作業がスタックしてしまった・・・」という状況に陥ったことのある経験がる人は多いのではないだろうか?

かくいう私もそういった「困った」状況に陥ることは日常茶飯事であるが、これはキャリアを積むことによって扱う仕事の「難易度」も上がってゆき、仕事の「難易度」が上がってゆくほど前例のない「未知の事案」であるケースが増え、容易に「解」を見つけることができなくなってゆくものなので仕方がないことである。

そこで私のような仕事中毒者などは、いったん面倒な案件を担当すると寝ても覚めてもそのことが頭の中にこびりついて離れなくなるのだが、「どこから手をつけていいものやら・・・」などと悩み、苦しみつつ、一方で往生際悪く(?)あれこれリサーチしたり、検討を繰り返しているうちに、ある日突然・・・たとえば近所をぶらぶらと散歩している時に思いがけずフッと「妙案」が思い浮かび、それが突破口となってスタックしていた仕事が一気に進み始めることも多い。

そんな思考の膠着状態から脱出するキッカケづくりに、実はウォーキングがとても効果的だということをご存知だっただろうか?

ウォーキングの効能

私の場合は、ウォーキングによって気分転換を図ることで思考が切り替わり、頭のなかの「ごちゃごちゃ」が整理されるということを経験則的に知ってはいたが、世間一般的にも適度な運動は脳を活性化させるということはよく知られていることらしい。。

運動することのメリットは大きく、ダイエットや健康維持のみならず脳機能の向上も期待でき、1日におよそ20分歩けば運動不足の解消になる。

また仕事のパフォーマンスを上げるために脳機能にとって最適な睡眠時間は1日7時間であり、15分間の朝の散歩をすることでセロトニンを活性化させ、良質な睡眠を得ることができるようになる。

【引用元文献;ブレインメンタル強化大全(樺沢紫苑 サンクチュアリ出版)】

ウォーキングは思考を活性化させるだけではなく、きちんとしたウォーキングを心がけることによって、高いお金を払ってフィットネスジムに通わなくても、私のようなミドル世代にとっては健康増進やスタイル維持にかなりの効果が期待できるようだ。

生活習慣病(糖尿病、高血圧、メタボリックシンドローム等)を予防したり改善するためには、ウォーキングなどの有酸素運動と筋トレを組み合わせるのが理想的だ。

ただしウォーキングは歩幅を広くとり、速度が速い方が有酸素運動の効果が大きく、後ろ足で地面を蹴って軽い前傾姿勢をとることで、自然と背筋が伸びて、速度が上がり、キビキビとしたウォーキングができるようになる。

【引用元文献;医師に運動しなさいと言われたら最初に読む本(中野ジェームズ修一著、田畑尚吾監修 日経BP)】

私のウォーキング習慣

私はかつて8年間ボクシングジムに通っていたが、今では若い頃のように激しい運動をしたいとは思わないし、またそんな時間も確保できないため、例えば天気の良い日は職場まで徒歩で通勤したり、週末に近所の河川敷をぶらぶらと散歩したりする習慣に改めた。

通勤路は片道50分ほどだが、うち半分は高架線路伝いに緑道が整備されていて、春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色など、春夏秋冬の四季の移り変わりを楽しみながら、頭の中で日頃蓄積された雑多な情報のタグ付などを行っている。

また週末のウォーキングは、川のせせらぎや遊歩道の並木道に平日にたまったストレスを癒やされながら、「本の要約サービスフライヤー」をイヤホンで聴きつつ、1~2時間ほどかけて川沿いを往復しているが、これがなかなか良いのだ。

この河畔公園は人の往来が少なく、また自動車も侵入できないため、さほどイヤホンのボリュームを上げなくても「フライヤー」の内容をしっかりと聞き取ることができるので、フライヤーの再生速度を1.25倍くらいにして、ややアップテンポで闊歩するようにすると、聞き取りに集中することで頭を使うし、身体も軽く汗をかく。

このように通勤時と週末のウォーキングによって、天気にさえ恵まれれば最低でも週に5~6時間の有酸素運動をこなすことができるので、毎日30分程度の筋トレと併用すると、50歳を過ぎても気力や体力の衰えをあまり感じはしない。

勤務中のブラ歩きも効果アリ

通勤時や週末のウォーキング以外にも、仕事中に考えに詰まったら、いったん離席して地下街などをぶらぶらと10分くらい歩いてみると、それまで頭の中でもやもやして一向にまとまる気配の無かったアイデアが、案外すっきりと整理されていたりするものだ。

私のチームにおいては勤務時間中の「ブラ歩き」を推奨しており、昼休憩以外の時間あっても誰でも好きなタイミングで自由に離席して、事務所の周辺を散歩してきてよいというルールにしている。

「勤務時間中にスタッフを自由にさせてよいのか!」などと言う人もいそうだが、そもそも人事部スタッフはと一般事務員とは仕事の性質が全く異なるため、仕事の成果を作業時間でもって評価すること自体がナンセンスであり、また我々は全員が非喫煙者なので「タバコ休憩」に比べたら、はるかに有意義に就業時間を使っているのは間違いない。

管理部門のスタッフ職や企画や調査などの専門職などを多く抱える職場では、ぜひ実践して頂きたいと思う。

ブラ歩きで暗黙知を形式知化する

ちなみに私はブラ歩きの際は必ずスマホを携行している。それは立場上、常に不意の緊急連絡に備えておく必要があるためではあるが、一方でブラ歩き中に突如アイデアが閃くことも多いため、フッと思いついたアイデアをすかさず「Google keep」にメモするためだ。

この習慣はかれこれ10年くらい続けており、これまでに「Google keep」にランダムに蓄積されたアイデアメモは相当な量にのぼるが、これを定期的に見返したり、タグ付けして整理することで、より思考が整理されやすくなる。

ところでよく思考力を高めるには「インプット」」と「アウトプット」の両方が大事だというが、「インプット」は読書をしたり資格の勉強などを通じて研鑽されている人は多いと思うが、「アウトプット」についてはなおざりにされがちではないだろうか?

そこで私の場合はこうやって自分の考えを「ブログ」にまとめたり、フライヤーの要約本を一冊読了するごとにその場で100文字程度の「コメント」を書いたりして、「アウトプットの瞬発力」を鍛えるようにしている。

しかしそれは日頃、無意識のうちに脳内に潜在的に蓄積された雑多な「暗黙知」を、ブラ歩きやウォーキングを通して頭の中で「顕在化」させ、それらをGoogle keepなどを利用してテキストに落とし込むことで「形式知」化しておくという前準備があるからできるのであって、そういう意味では散歩というのは結構ビジネスにはメリットがあるのだなと感じる今日このごろである。

さて部屋の掃除を終えたらいつもの河川敷でもウォーキングしてこようかしら・・・。

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