人事部長が教える就活マル秘テクニック

就職活動はいつから始めるのがベストか?


就活ルールを知っていますか?

就職活動は3月1日スタートが原則

「就職活動はいつ頃から始めるのがベストなのだろうか?」と悩んでいる学生さんは多いのではないかと思います。

数年くらい前までは、多くの企業は経団連の「就活ルール」に従って、「3月1日求人票公開&会社説明会開催」→「6月1日採用選考スタート」→「10月1日内定解禁」というように、概ね横並びのスケジュールでもって新卒リクルートを行っていました。

「就活ルール」とは、経団連に加盟する企業同士がお互いに足並みを揃えて新卒採用を行ってゆきましょう、といった趣旨の法的拘束力のない紳士協定のことです。

多くの企業が就活ルールに則って採用を行っていた

なぜそんな協定を結んだかといえば、「学生の本分は学業なのだから、せめて3年生を修了するまでは就活にうつつを抜かすことのないよう、企業側も青田買いを自粛しましょう。」といった理由ではなかったかと記憶しています。

そして建前上は経団連加盟企業=大企業同士の取り決めでしたが、日本では製造業や建設業などをはじめとして、大企業の下請を担っている中小企業が多いことから、実質的には国内のほとんどの企業が就活ルールに則って新卒採用を行っていました。

就活ルールがなくなった!?

なりふり構わぬ新卒争奪戦

ところが超高齢社会と人口減少の急速な進行によって日本では若年労働力の需要が急激に上昇し、経団連とは関係の無い外資系企業や、大企業に忖度しなくてよいサービス業などの中小企業は、就活ルールにはおかまいなしに新卒採用に動き出すようになりました。

これに追随する形でもって、2018年には8月内定、2019年には7月内定といったように、他の多くの企業も採用時期を前倒ししはじめ、さらに当時の経団連の会長が「就活ルールなんぞ今の世の中には合わないので廃止するぞ。」と発言したことから、新卒採用はもはや無秩序状態と化してしまいました。

インターンシップという名の採用選考

逼迫した人材需要を充足させるために、多くの企業が新卒・中途の別なく通年採用にシフトするのではないか、とも言われていましたが、今のところ求人票公開と就職説明会の開始時期については、依然として3月1日がひとつの目安となっているようです。

その一方で最近では「インターンシップ」と呼ばれる企業研究会が増えています。

これは「翌年の就活に備えて、3年生のうちから業界や企業の予習をしておきましょう。」といった趣旨ですが、内容的にはほぼ会社説明会です。

マイナビなどの大手就活情報会社が主催しているインターンシップでは、募集職種や給与条件など採用に関する情報は提示できないルールにはなっていますが、それ以外については要するに自社PRの場です。

関東圏では3年生の9~10月頃からインターンシップを開催し、会社訪問などの口実で採用面接を行い、翌年の4月1日に内定通知を行う企業も現れるようになりました。

新型コロナで新卒採用ルールが変わった

新卒採用どころでなかった2020年

多くの企業の採用担当者が、「これからはインターンシップでもって新卒採用がどんどん前倒しになるぞ・・・」と考えていたところに新型コロナショックが起こり、2020年の新卒リクルートはすっかり混迷の様相を呈してしまいました。

これは飲食業では倒産、宿泊業では全面休業に追い込まれる企業が増えて、もはや新卒採用どころではなくなり、またそれ以外の業界でも在宅勤務を導入する企業が増加し、働き方の変化に伴い人員配置ひいては新卒の採用計画を見直す企業が増えたからです。

また三密回避のために多くの企業が対面式の合同就職説明会への出展を取りやめたこともあり、2021年卒については就活生が卒業するギリギリの時期までリクルートを行っていた企業も多かったようです。

売り手市場は続いているが・・・

では今後の新卒採用はどうなってゆくのか?というと、結局のところコロナ前の状態に戻るのではないかと予想しています。

先日のマスコミ報道によると、新卒者の有効求人倍率は1.5倍だそうです。

コロナ前の空前の売り手市場と言われた時の新卒者の有効求人倍率が1.7倍強ですので、依然として企業の採用意欲は高いということがわかります。

もっともここで注意すべき点は、あらゆる産業やあらゆる地域そしてどの職種においても売り手市場ではないということです。

有効求人倍率を鵜呑みにしない

例えば企業規模別では大企業の有効求人倍率は0.4倍ですので、大企業への就職は相変わらず狭き門であるといえます。

また東北や北海道の地方都市の有効求人倍率は1.0倍弱ですので、就活生1人に対して求人が1社あるかないか、といった厳しい就業環境です。

学生に人気の事務職にいたっては有効求人倍率がわずか0.2倍ですので、ライバルに対して明確なアドバンテージがなければ、なかなか内定を獲得できずに自分だけが売れ残るリスクが高い・・・ということが予想できます。

結局いつから就職活動を開始すべきか?

買い手市場なら先行逃げ切りで動く

本日のまとめです。結局のところ、いったいいつから就職活動を開始するのがベストか?ということですが、これは就活生の皆さんがどんな業界のどの企業でどんな職業に就きたいか?ということ次第ではないかと思います。

もし買い手市場の業界や職種を狙っているのであれば、3年生の夏休みから企業各社のインターンシップ情報を収集し、秋には複数社のインターンシップに参加して採用担当者に自分を売り込み、翌年の春には選考結果まちの状態にしておく必要があります。

またそうではない方は4年生の4月から就職活動を開始しても遅くありませんが、これからの就職活動において大事なことは「いつから始めるか?」ということではなく、「採用側にどんなアピールができるか?」ということです。

アフターコロナでは自身のコンテンツが重要

アフターコロナでは、新卒採用は通年採用のダイレクトリクルーティング型にシフトしてゆきますので、多くの企業では「早期にたくさんの就活生を囲い込む」といったスタンスから、「欲しい人材がみつかるまでじっくりと待つ」スタンスに変わることが予想されます。

よって自分のキャリアプランを明確にし、在学中に志望先にフォーカスした自身のコンテンツづくり、すなわち卒業研究、資格の取得、アルバイト経験、マーケット調査(業界・企業研究)をしっかりと行っておくことが、就職活動の成否を決めることになるでしょう。

参考

自分にあった会社をじっくりと探したい!そんな就活生にピッタリな
ダイレクト・リクルーティング時代の就活ツール「オファーボックス」のご紹介

◆OfferBoxってどんなサービス?

OfferBox(オファーボックス)とは、就活生があらかじめプロフィールをオファーボックスに登録しておくことで、企業の採用担当者が自社に合った就活生を探してオファーメールを送り、就活生と企業がお互いのマッチングを確かめながら採用にいたるダイレクト・リクルーティング・サービスです。

→マンガでわかる、就活サイトOfferBox<オファーボックス >OfferBox

オファーボックスはこんな方におすすめ

  • 企業研究や就職説明会に参加したけど自分の適性がイマイチわからない・・・
  • 学生時代の経験や人柄で評価して欲しいけど学歴フィルターに引っかかって面接に進めない・・・
  • 説明会の雰囲気が良くて入社してみたらブラック企業だった!?ってのはカンベンして欲しい・・・

◆オファーボックスを利用するメリット

  • 自分らしさで勝負できる
    オファーボックスは履歴書を入力するだけでなく、動画や写真そして研究スライドを使って自分を表現することができます。また今まであなたがどんなことをしてきたのか、ユニーク情報という項目でもって自分の人となりを企業へアピールできます。
  • 適性診断AnalyzeU+で無料適職診断
    累計100万人の被験者データと社会人基礎力、次世代リーダー力といった25項目の診断結果から自分の適性や強みを発見し、企業の採用担当者に突き刺さるような自己PRキャッチをライティングできます。
  • 登録から選考までの流れ

    step
    1
    プロフィールを作成


    今の自分を振り返り、象徴的なエピソードをまとめます。今までどんなことをしてきたのか、興味のあることは何か、文章以外に写真や動画なども使って自由に自分らしさを表現できます。

    step
    2
    プロフィールを磨いてオファーを獲得!


    どのような業界の企業が自分のプロフィールを閲覧しているのか、企業からのアクセスをグラフでチェックしながらプロフィールをブラッシュアップし、志望企業からのオファー獲得を目指しましょう!

    step
    3
    いよいよ選考スタート!


    採用担当者とコミュニケーションを重ね、自分と相性の良さそうな企業だなと感じたら応募しましょう。首尾よく採用が決まった場合も、相互に理解を深めあった上での入社なので、ミスマッチによる早期離職リスクは小さいです。

登録企業数8,106社以上からあなたにオファーが届く。2021年のオファー受信率はなんと93.6%!そして2022年の登録学生数は152,000人以上。【OfferBox】

この記事が気に入ったら
シェアしてくださいね~

Twitter で

-人事部長が教える就活マル秘テクニック