
医療機関別 歯科診療従事者の動向
ここでは厚生労働省の医療施設調査をもとに、歯科診療従事者の人数や地域別の分布について、まとめてみました。医療施設調査は、全国の病院・診療所の開設状況や診療機能などの実態を調査し、医療行政の基礎資料と作るための調査です。
歯科診療は病院歯科と歯科クリニックに大別されますが、さらに本調査では病院を大学附属病院、一般病院、精神病院に細分化しています。興味深いのは、医科のクリニックでも一定数の歯科医師をはじめとする歯科診療従事者が勤務していることです。
歯科クリニックに従事する医療従事者の動向
こちらは厚生労働省の医療施設調査から得られたデータをもとに、歯科クリニックに勤務している医療従事者の内訳をまとめたものです。先のグラフとは逆に、歯科クリニックにおいて、医師や看護師など医科系の医療従事者が就業しているのが意外でした。
歯科クリニック勤務の医科医療従事者が10年間で増加しているのも興味深いです。歯科衛生士は常勤・非常勤ともに10年間で大幅に増えました。歯科医師と歯科技工士はほぼ横ばいですが、歯科技工士は常勤から非常勤に勤務形態を切り替えているようです。
都道府県別人口10万人あたり歯科医師数
医師や看護師などの地域偏在が問題となっています。これら医療職の地域間格差を測定する指標として、医療業界では一般的に人口10万人あたり◯◯数という単位を用います。下図はBIとGoogleマップを組み合わせ、都道府県別の歯科医師数を表したものです。
使い方はGoogleマップとほぼ同じです。画面を上下左右にスクロールさせつつ、ズームボタンを使って都道府県同士の人口10万人あがり歯科医師数を比較することができますが、必ずしも「大都市圏=歯科医師が飽和状態…」という訳ではなさそうです。
都道府県別・政令指定都市別歯科医師数
こちらは地域区分別、都道府県別、政令指定都市(および中核都市)ごとに、歯科医師の絶対数(常勤換算済)をまとめたものです。地域ごとの歯科診療サービスの濃淡を分析するというより、歯科診療従事者のリクルートなどの参考資料として使えそうです。
地域区分別の表は、表左側のプラスマークをクリックすると都道府県単位に展開できます。これから本サイトでは歯科クリニック経営に役立ちそうな様々な公的統計データをBI(ビジネスインテリジェンス)を活用して収集・分析し、順次アップして参ります。
北海道の医療県別歯科医師数
最後は我々が暮らす北海道での歯科医師数です。北海道は広いので6つの三次医療圏の下に、合計21もの二次医療圏を擁しています。ここでは日本医師会のデータベース「JMAP地域医療システム」より、道内各医療圏の歯科医師数(歯科医師会入会者数)をまとめてみました。
ところで地域医療システムからデータを収集し、表にまとめる作業はさぞかし大変だっただろう…と思われたのではないでしょうか?しかし実は私たちは90分もあればゼロからこの統計表を作成できます(DXの時代は組織が大きれれば良い…というものではないのです)。
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