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私の親の時代は終戦直後の混乱期だったため、食べてゆくために仕事を選ぶ余裕などなく、職場の待遇が多少悪くても、とりあえず生活してゆけるだけで有り難い…といった風潮が一般的だったようです。
それから80年ほど経って、国民の生活水準が大幅に向上して職業やキャリアを自由に選択できるようになり、近年では働き方や就労に対する価値観もどんどん多様化しています。
一方で今の日本では年々労働力人口が減少しており、企業にとって良質な人材を確保することが難しくなっています。
ここ数年、リクルーターの求人がやたらと多いのはその現れでしょうか‥。
最近は人的資本経営や優良健康経営法人、リスキリングなど、人材投資が企業の社会的責任として注目されつつあり、求職者は生成AIを介して人材投資に対する企業の取組姿勢を容易に調べることができます。
このような時代背景にあって、依然として「人件費=コスト」としか認識していないような昭和チックな価値観の企業は、人材不足によってマーケットからの退場を余儀なくされてゆくことが容易に想像されます。
そもそも人材とはコストではなく投資するものです。
そして投資効果を高めるためには、労働コンプライアンスに準拠した、公明正大な採用→教育→評価→処遇の人事マネジメントシステムの確立が不可欠です。
理想は個々の社員の自己実現を通して企業が発展し、地域社会に還元してゆく三方良しの経営ですが、人材は金融商品に比べて低リスクでレバレッジを効かせられるハイリターンな投資である点も見逃せませんね。