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中途採用の6割は失敗する…「マネージャー以外の業務はやりません!」即戦力人材のはずがモンスター化のワケ(PRESIDENT Online/2024.01.09)

2024年1月18日

管理職の中途採用にあたって、求人情報に自社の人材ニーズ、つまり職務要件定義と期待するロールを可能な限り具体的に明示しておくことで、入社後の「聞いていません!」を回避できます。

また面接では、応募者にマネジャーとしてどのような経験を積み、どのような実績をあげてきたのか、具体的に列挙してもらいましょう。

有能なマネジャーであれば、部下の仕事を通じてチームの成果をあげることこそ自分の役割であると自覚しており、これまでに取り組んできた部下のリードやフォローなど、生々しい体験を聴かせてもらえるはずです。

なお、リーダーとマネジャーは求められる役割が根本的に違います。リーダーはチームの方向性を決めてメンバーを動機づけする、マネジャーはタスクが漏れたり遅延したりしないように進捗チェックするのが仕事です。

よって管理職であっても部長職はよりリーダーとしての役割のウエイトが大きくなりますし、課長職はマネジャーとしての役割を期待されます。

通常、部長職の部下は課長ですが、課長職は係長以外にも主任職や一般職などもマネージしなければならず、また自分が範を示すような実践的指導も要するので、必然的にプレイングマネジャーとなります。

  • この記事を書いた人

山口光博

コンビニの店長やスーパーの販売課長を経て、31歳の時に管理畑に転職する。以後、20年以上にわたってあらゆる人事マネジメントの実務に携わる。上場準備企業の人事部長として人事制度改革を担当した後に独立、現在に至る。

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