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「朝起きてすぐの白湯」は歯周病菌を大量に飲み込むことになる…歯科医師が「起床直後にやるべき」と説く習慣(PRESIDENT Online/2024.01.17)

2024年2月1日

歯周病菌が成人病を引き起こす

歯周病菌が就寝中に口腔内で増殖することはみなさんご存知のことと思いますが、歯周病菌は虫歯の原因になるのみならず、心疾患や脳疾患など成人病を引き起こすことはあまり知られていません。

実はこのことは医療業界では周知の事実であり、国も逼迫する医療財政を均衡させるために、歯科受診時の口腔ケア指導に対して診療報酬を加算するなど、歯周病対策を積極的に推進しています。

病院はマトリクス組織が普通

ちなみに私はかつて医療機関に勤務していた時に、歯科口腔外科センターの事務マネジャーを担当していたことがあります。

本業は本院の総務課長でしたが、途中から系列クリニックの医事課長も兼務となり、本院で口腔外科、クリニックで歯科を標榜していたこともあって、収益改善のファシリテーターを務めることになった次第です。

ほとんどの医療機関は臨床と経営を車軸の両輪としたマトリクス組織となっていて、タテ軸に診療部や看護部などの職能ライン、そしてヨコ軸に心疾患センターなど、診療群分類ごとのユニットが配置されているのが普通です。

私の場合、前述以外にも、臨床治験チームや医療安全委員会の事務局なども兼任しており、仕事量の多さから、まるで1分1秒を削り取るような勢いでタスクを処理していました(おかげで今でも仕事のスピードは早い方だと思っています)。

有能な事務方の人材ニーズが高くなっている

その後、私は古巣の流通業界に戻って医療業界には疎くなってしまいましたが、医療機関においても業界再編の動きが盛んになっており、収益力の弱い病院はどんどん淘汰される厳しい時代になってきています。

医療機関は極めて公益性の強い業種ゆえ、原則として非営利法人です。しかし地域の生活インフラとして、永続的に質の高い医療サービスを提供し続けるためには、適切な収益をあげてゆかねばなりません。

かつての診療報酬制度は出来高算定といって、診療行為に比例して増収が可能だったのですが、現在はDPC制度に移行し、症例ごとに算定できる診療報酬に上限が設けられてしまったため、原価管理が不可欠です。

このような事情もあって、医療機関においては、経営マネジメントに精通した有能な事務方の人材ニーズが年々高まっており、院内でのステイタスも、事務員から経営の専門家に格上げされているようです。

確かに医療法やら地域医療政策やら、門外漢が新規参入するにはハードルの高い業界ですが、ファシリテーターとして縦横無尽に活躍できるようなチャンスを求めている方には、最高のフィールドではないかと思います。

  • この記事を書いた人

山口光博

コンビニの店長やスーパーの販売課長を経て、31歳の時に管理畑に転職する。以後、20年以上にわたってあらゆる人事マネジメントの実務に携わる。上場準備企業の人事部長として人事制度改革を担当した後に独立、現在に至る。

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