筆者が英語を学んだ理由
もともと海外駐在するハズだった
筆者が社会人になって英語を学び直そうとしたきっかけは、40代で転職した矢先に、新しい上司から海外駐在を内示されたから。グローバルな経験を欲していた筆者は、一も二もなく英語の予習に打ち込んだが、実はその上司は空手形の常習犯だと後で知ったのだった…。
英語を学習して良かったこと
英語学習のため近所の英会話教室に1年間通った。講師は筆者と同年代の英国人男性で、すっかり意気投合した我々は親友となり、長い付き合いとなった。案の定、海外行きは空手形だったが、外国人と一緒に働く機会もあり、結果的に英語のリスキリングは無駄にはならなかった。
英検とTOEICを受検してみて
巷では、英語がデキる人を、英検準1級もしくはTOEIC850点以上と定義しているらしい。ちなみに筆者は英検準1級を3回受検し、どれもあと一歩及ばず敗退。TOEICは785点まで到達したが800点には届かず、英語が”そこそこ”デキる人に甘んじたまま今に至る。
英検はボキャブラリーを磨け
検定の特徴
英検は歴史のある国内最大級の英語検定試験で、1〜5級の7つのレベルが設定されている。試験内容は、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4スキルで、実際に英語を使用するシーンを想定して、総合的な英語力をテストする仕組みになっている。
実施スケジュール
英検は年3回実施され、リーディングとリスニング、ライティングは一次試験、スピーキングは二次試験で行われるのが特徴。表中の二次試験A日程とB日程とは、受験者の年齢層によって、区分けしている。
受検費用
検定料は級によって上表のとおりとなっている。
英検の攻略法
英検の出題は全般的にオーソドックスな英語。レアなイディオムやクセの強いスピーカーなどは出てこない。ただし政治・経済・社会・健康・科学など、あらゆる分野の幅広いボキャブラリー対策が必要。ライティングはGeminiやChatGPTに添削してもらうとよい。
TOEICは英語脳を鍛えよ
検定の特徴
TOEIC最大の特徴は合格or不合格ではなく、現在の英語力をスコア形式で採点してくれること。ゆえにTOEICスコアには賞味期限があり、定期的に受検してスコアの鮮度を維持する必要がある。主にビジネスシーンのコミュニケーション能力を重視した出題となっている。
実施スケジュール
TOEICは年18回実施しているため、多忙な社会人でも都合の良いタイミングで受検できる。ただし地域によっては実施されない回もあるため、公式サイトで事前に確認したい。
受検費用
検定料は税込7,810円で、前回の受検から1年以内に再受検すると、割引されて以後はずっと6,710円で受検できる。
TOEICの攻略法
出題範囲はビジネス関連のトピックのみ。試験もリスニングとリーディングの2つだが、リスニングは早口のグループトークを聴き取り、リーディングも英文を眺め読みするくらいのスピードが無いと、全問解答する前にタイムアウトする。英語で聴き、英語で読むスキルが必須。
英検とTOEICどっちがいい?のまとめ
結局、英検とTOEICどっち?
英検とTOEICどっちがいいの?という問いは、MacとWindowsどっちが良い?と同義で、要するにユーザーの用途によりけりというのが結論。個人的経験から、外国人と一緒に働くなら英検、インバウンドの店頭対応だけに割り切るならTOEICで十分ではないかと考えている。
どれくらいのレベルを目指すか?
筆者の暮らす札幌市はインバウンドに人気の観光スポットだが、通訳案内士が足りないため、かつて札幌限定の札幌特区通訳案内士という制度があった。この制度の認定基準が英検2級以上もしくはTOEIC750点以上だったので、ひとまずこのレベルを目指せばいいと思う。
英語の上達に学歴は関係ない
自分は学歴が無いから英語なんて…という人は少なくない。経験則からいえば、英語はコミュニケーションの道具と割り切って、道具を上手に使いこなすために日々トレーニングすれば必ず上達する。英語は学問ではなく技術であり、技術の巧拙はトレーニング次第なのだ。
おすすめの書籍
小売業のバイヤーから英語講師に転身した異色の経歴をもつTEX加藤氏は今やTOEIC受検の第一人者。そんなTEX加藤氏のベストセラーがTOEIC受検者のバイブル的存在である金のフレーズ(通称金フレ)。筆者も散々お世話になった珠玉の一冊で、600点超えを狙うならマスト。
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